彩姫と伊蕗は、その夜

村はずれのシャーマンに相談したところ、瑞姫には人や物の命を奪う力と

正反対の、与える力も同時にあると言われたらしい。



けれど幼い今の瑞姫には、その力を制御することは出来ず

感情が高ぶった時に力を発揮してしまうのだろう、という事だった。



おそらく今回は、熱湯がかかり驚いたために

力が発動したのだろう。

その後も普段生活している分には、瑞姫の力は発動してない。



けれど、不安がったり怖がったりすると

その力が発揮されてしまう。

今の幼い瑞姫には、半径1mくらいしか影響力はないが

これから大きくなれば、それに比例して力も強くなるだろう。



そして、シャーマンに最後に言われた言葉。

この力は、誰にも知られてはいけない。

知られれば、悪用され世界がこの力に脅かされる、と。