慶仁さんは、フッと微笑んで「強くなったね」
そう小声で言った。
私は、急いで朝食を終えると
皆と一緒に、慶仁さんの待つ本殿へと向かった。
「やぁ、早かったね。座って・・・話は長くなるからね。」
「はい。」
柔らかな笑みを浮かべた慶仁さん。
その後ろには、この神社のご神体が神々しく私達を見据えている。
私と冬夜さんが前に、その後ろに蒼生君、紅寧さん、ヒロが座った。
「瑞姫・・・」
「うん。」
冬夜が私の手をそっと握ってくれる。
ココに来る前、冬夜が言ってくれた言葉がリフレインする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…