2人で離れに戻ると、皆すでに起きていて

「ご飯だよー」っと蒼生君が、笑顔を浮かべて迎えてくれた。



朝食は、慶仁さんが作ってくれた

鮭の塩焼き、卵焼き、お漬物、味噌汁そして、白ごはん。

定番の朝の和食が並べられていた。



蒼生君も紅寧さんも、興味津々で食べすすめ

笑いが絶えない。

こんな楽しい食事は初めて。




「瑞姫。朝食が終わったら話をしてあげるから、本殿へ冬夜君と一緒においで。」

「・・・あのっ、慶仁さん。皆も一緒じゃダメですか?私、皆にも知ってほしいんです。」

「瑞姫・・・俺からも、お願いします。」




冬夜が私の手を握り、一緒に慶仁さんに頭を下げてくれる。




「瑞姫がいいなら、構わないよ。」