池から上がり、離れに戻ろうとしたら

不意に彼が来ていた、ジャケットを肩に掛けられた。




「濡れるから、いいよ。」

「いいから、着とけ。」

「なんで?」

「なんでもだ。」




変な冬夜・・・・・・あ。

ふと、自分の姿を見て彼の行動を理解した。



滝にうたれていた所為で、白装束が透け

肌がうっすらと見えていた。

白装束の下は何も身に着けていないから

・・・その、胸とか見た?



かぁーっと頬が熱くなるのを感じ

彼が掛けてくれたジャケットの前を両手で閉じた。