†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


呆気にとられていると

いつの間にか私の後ろに立っていた冬夜が声を掛けた。




「お久しぶりです。月ノ瀬さん。」

「ん?・・・・あぁ、君は・・・あの時の。」

「あれ、2人とも知り合いなの?」

「んー、まぁね。その話は後だ。さぁ、中に入って」




少し顔を曇らせた慶仁さんは

背を向け、境内の奥にある本殿へ歩き出した。




「慶仁さん、私は・・・」

「あぁ、そうか。じゃ、離れに何か飲み物を持って行くよ」




本殿は、慶仁さんの奥さんや祖父母が住んでいる。

けれど私が本殿に足を踏み入れることを

彼女たちは、心よく思っていない。

だから正直そこへ行くのは、気が引ける。