そう。実家といえど、あの家に私の居場所はない。
きっと私を出迎えてくれるのは慶仁さんくらいだろうから。
でも、神社裏にある滝や神楽殿に行けるのは
ちょっと楽しみかもしれない。
「あ、でも・・・ヴァンパイアって神社とか平気なの?」
「なんでだ?」
「だって、教会とか十字架とか苦手なんでしょ?だったら、神社もよく似たもんじゃないの?」
「お前、それ何年前の話してんだ?今は、太陽以外はなんてことない。それに、ハーフの奴らは太陽にも耐性が出来てるしな。」
ハーフ・・・ハーフヴァンパイアの事だ。
いつか話してくれたっけ。
冬夜は、純血種という人間の血が混じっていない
数少ない高貴な種族。
けれど、今の時代人間と交わることは少なくないらしく
颯斗さんとはじめ、ヒロや蒼生君、紅寧さんはハーフヴァンパイア
なのだという。

