†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



たった、半年しか離れていなかったのに

もう何年も経ってしまったかのような感覚を覚える。




「もう、なんでこんなに長いのよ~」

「うっさい、黙って歩け。」

「バカ城。荷物持ちなさいよ。」

「あぁ?知るか」

「ほらほら、2人とも。早くしないと、置いていくよ。」




一番後ろで文句を言い合っている

紅寧さんとヒロに声を掛ける颯斗さん。



なんだかんだ、颯斗さんは皆の事を気に掛け

纏め上げている。

影のリーダーだよね。




「悪いな、瑞姫。」

「ん?何が?」

「いや、こんなに大勢になって。」

「別にいいよ。それに、大勢の方が気が紛れるから。」