たった、半年しか離れていなかったのに
もう何年も経ってしまったかのような感覚を覚える。
「もう、なんでこんなに長いのよ~」
「うっさい、黙って歩け。」
「バカ城。荷物持ちなさいよ。」
「あぁ?知るか」
「ほらほら、2人とも。早くしないと、置いていくよ。」
一番後ろで文句を言い合っている
紅寧さんとヒロに声を掛ける颯斗さん。
なんだかんだ、颯斗さんは皆の事を気に掛け
纏め上げている。
影のリーダーだよね。
「悪いな、瑞姫。」
「ん?何が?」
「いや、こんなに大勢になって。」
「別にいいよ。それに、大勢の方が気が紛れるから。」

