クスッと笑って、耳元でそう囁く。

あ、暑い・・・・・・。

まわりの人に聞こえないように、配慮したんだろうけど

耳元で囁かないでほしい。



心臓がいくつあっても、もちそうにない。

あの家まで、大丈夫かな。




「俺は・・・お前のその瞳。好きだけどな。」

「っ・・・。」




ボソッと小声で言った、その言葉は

ちゃんと私の耳に届いていた。

一気に顔が熱くなった私は、その顔を見られないように

窓の外に顔を向けた。