いつもは、アメジストのような深い紫の瞳が 今は紅く輝いている。 神秘的で、凄く綺麗な瞳。 「どうかしたか?」 「・・・綺麗。冬夜の瞳・・・」 彼は、嬉しそうに眼を細めベッド脇に座ると 私の手を掴み、自分の頬に近づけた。 「お前くらいだ。この瞳を怖がらないのは。」 「そう?こんなに綺麗なのに。」 鼻がくっつきそうなくらい近づくお互いの顔。 「なぁ・・・貰ってもいい?」 「え?」