枕元にある、時計に手を伸ばし時間を確認しようとした。 けれど何故か窓の方から視線を感じ そちらへ目線を向けた。 「あ・・・」 黒い人影が一つ。 そこに立つのは、人では無いことがすぐに分かる。 だけど、怖くはない。 だってそこに居るのは、紅い目を光らせた彼だから。 「冬夜。」 「遅いから、迎えに来た。」 フッと微笑んだ彼は、私が横たわるベッドに 近づいてくる。