彼女のぬくもり、重さ、そして香り。 全てが愛おしい。 でも、あの事実を知ったら こいつの笑顔は、また消えてしまうかもしれない。 本当に、良いんだろうか。 裏切ることには、ならないだろうか。 瑞姫・・・出来ることなら、お前を手放したくない。 お前を、俺の傍に置いておきたい。 お前が望むなら、ずっと・・・ずっと、永遠に。 瑞姫を起こさないように、そっとこめかみにキスを落とし また手元の本に目を向けた。