冬夜に頭を固定されている分、なすがままになって

上手く空気を吸うことが出来ない。




も、無理・・・




冬夜の胸を、トントンと叩いて意思表示。

すると、気が付いたのか

ふっと彼の唇が離れ、私の顔を覗き込むように見つめる

冬夜の顔が見えた。




「ふっ・・・可愛いな、お前。」

「っ、冬夜のバカ・・・」




彼のシャツを握り、顔を彼の胸に押し付ける。

顔が熱い。

きっと真っ赤になってるんだろうな。



それから、冬夜とは少し話をした。

私の過去については、私の養父である月ノ瀬慶仁さんも

一緒に交えた方が納得がいくだろうと

私から連絡をとり、三人の都合を合わせることになった。