冬夜の顔が見たいのに、頭を押し付けられているせいで
見上げることが出来ない。
でも、冬夜のいつもより早い鼓動だけは
感じることが出来た。
しばらくして、切なげなため息が零れた後
腕の力が弱まり解放された。
ようやく彼の顔が見れると思って
ゆっくり顔を上げるとほんのり耳が赤くなっている冬夜の顔。
冬夜は・・・冬夜は、どう思ってる?
こんな私のワガママ・・・嫌い?呆れた?
私は冬夜にとって、どういう存在なの?
「冬夜・・・?」
「なぜ、そんなに泣きそうな顔をしてる?」
「冬夜は・・・私の事、どう思ってるの?」

