侑哉くんとは家も反対方向で、会うこともなかった。

偶然なことに帰り道が弘輝くんと一緒だったから、登下校を一緒にするようになっていった。


志望校選択がどんどん迫り、愛果は地元の公立高校を受験することになった。侑哉くんは電車で一時間以上かかる離れた公立高校を受験することになった。

高校も離れることでお互いが嫉妬をしあい、些細なケンカも増え、好きなのかもわからなくなった。