沿道の果てから

「この、老人と言う言葉一つも便利でしてな

何か間違いがあれば、これ一つで
全て解決出来る訳ですよ。


ほら、いつまでいるんだ。
直ぐに下がりなさい。

いや、とんだ御迷惑を。

さてさて、こんな老人であります故
やはり説教臭くなってしまう訳ですな。

よく、孫からはそれで叱られてしまいますが。

たまに、多弁に語っても罰は当たりますまい。

先が短い分、そんな事 気にはしてませんで」