「アシタくん」 「ん?」 「私ね、思うんだ。 夢をかなえられる人って 案外少ないんじゃないかって」 「・・・うん」 「でもね、私はアシタくんが 夢を叶えられる気しかしないよ」 「・・・うん」 「そこでだ、お願いがあるのだ!」 まだ制服を身にまとった俺たち。 夕焼けを背に二人きりで喋っていたことを 思い出す。