そいつはそれを聞くとしゅんと落ち込んだように少し顎を引いて、 上目遣いでオレを見た。 「…だめ?お父さん。 俺も一緒にここに住みたい」 ……いやいやいやいや オレらは本当の親子じゃないから! 一瞬、ちくりと痛んだ胸を抑えて 「そんな、悲しい顔をしたって、だめなものはだめだ!」 言い放った。