天使なオレと悪魔なあいつ


相手の男はふぅーっと一つ息を吐き、

「とりあえず、今日はここで一緒に寝させてほしいです。どうですか」


いや、どうですかじゃなくて…

「ゲイか?」

「……違うよ」
「そうか」

実は前々から気になっていたことが解消できて、オレはほっと胸を撫で下ろす。

あいつはそんなオレを見上げると、おかしそうにふふっと笑った。



茶色い髪とよく似合う、
少年のような笑い方。




オレはそれにちょっと見とれていた。