「…アホか」
モニターを見つめる陰からぽつりと漏らされた声。
それは、栗太郎の声でした。

「どうかしたんですか?」
鬼が問います。
栗太郎は溜め息混じりに言いました。
「桃太郎、まるで出会い厨かナンパじゃん…」
確かに、そう見えなくもない…いえ、そうとしか見えません。


「…早く来てよな、桃太郎。」