「もぉ…心臓に悪い!!」 「ふっ。奏芽も飲めよ。」 翔龍くんはいつもの意地悪そうな笑みをうかべながら、 私に缶ジュースを渡してきた。 翔龍くんの意地悪な笑顔に…不覚にもドキドキする私。 「翔龍にーちゃんがね、ママにジュース買ってあげよぉって言ってたの!!」 「そうだったんだ…。ありがと…。」 翔龍くんは私の向かい側に座って、 「べつに…。」 と、顔をそむけて言った。