翔龍くんは握った手を、
いっそう強く握った。
「買いたいものがあるんだ。
寄ってもいいか?」
「?
構わないけど…。」
向かった先は、
ジュエリーショップ。
クリスマスということもあって、
お店にはたくさんの人がいる。
翔龍くんはカウンターに真っ先に行き、
「前に予約した橘です。」
と言った。
「少々お待ちください。」
店員さんは奥に入っていった。
「前に来てたの?」
「あぁ…。」
ふーん…。
でもこんな高そうな所、
よく来るのかな?
そんなことを考えていると、
店員さんが何かを持って戻ってきた。
「ご予約の商品です。」
持ってきたのは、
ペアリングだった…。
「奏芽、
手貸して?」
「え?」
戸惑っていると、
翔龍くんは私の左手を持ち、
薬指にペアリングの片方をつけてくれた。
「翔龍くん…これ…。」
「これで正解だったな…。
奏芽によく似合う。」
「じゃなくて!!
これって…。」

