蝶姫×黒擂Ⅰ

私の話を聞き終えたとき



空兄、総兄、光さんは涙を流していた…




他の皆は信じられない
といった様子で固まっていた


『あと、謝りたいことがあるの



アナタ達を初め避けてたのは

信じて裏切られるのが怖かった
信じられそうだと思っても否定している自分が片隅にいた

そして本気で信じたアナタ達を失うのが怖かった





私は…、蝶姫の皆も黒擂の皆も
守りたいっ……失いたくな…っ…』




陣にいきなり抱き締められた




『陣、なにやって…』



陣「涙…華羅、泣いてる」




『私…、泣いてなんか』






そう言いかけた時





私の頬に一粒の涙が伝った