蝶姫×黒擂Ⅰ

そんなくだらない日々を過ごしていた




ある日






卑怯だというので有名な族の奴に私は拉致られた







その日は何の予定もなく、夜の繁華街を一人でブラブラと歩いていた




頭の中は空っぽ
無心で宛もなくブラブラと─…





だからか後ろから近づく影に




気付かなかった







いきなり後ろから白い布のようなもので
口を覆われた





何か薬のような





ツンとした匂いを感じながら




意識を失った











私が目を覚ますと



《あっ起きた?》

近くにいた一人の男がニヤニヤ笑ながら私に近づいてきた






『あんた誰?なんで私をさらったの?』




警戒しながら聞くと






そいつ等は私たち蝶姫のNo.1の座がほしくて私を人質にしたらしい





私が蝶姫の幹部だということを知っている者は仲間、凛姉、兄達、両親以外いない筈


だがコイツらに知られてしまっていた



幸いこの族の奴等しか知らないみたいだが


コイツらを倒して務所行きにすれば広まることはない