一度だけ立ち止まり、後ろで伸びている敵の総長の方を振り返る


―海斗「そこに倒れてる総長さん

そんな女俺にくれてくんなくていいから。

そんな女、いらねぇ」



再び歩き出すと



―総長「海斗、いいのか?」


心配そうに言う総長


― 海斗「あぁ、もういいっす
俺、コイツのこと何とも思ってないんで」



茉奈の方を見て言うと



―茉奈「かい、と…」


―海斗「気安く俺の名前呼ぶんじゃねぇよ」





涙を流して立っている茉奈に
それだけ言って皆と一緒に倉庫を出た