「まぁ、それもそうだな」


納得したように、頷く幽霊男。



な、なんなのこいつ……



不思議なヤツ。




とにかくこんなヤツには関わらないのが一番。



「じゃ、じゃああたしは帰……」



「あっ!!」



「うわっ!」



今まで落ち着いたように話していた幽霊男から、突然出された大声。




「な、なに?」



驚くあたしをよそに、調理室に入り冷蔵庫に向かう幽霊男。




「はぁ―……よかった」




ん?



何を冷蔵庫を覗き込んで安心してるの……?