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――コンコン
「はーい」
白い清潔感のあるドアを叩くと、中から聞きなれた優しい声が聞こえる。
――ガラッ
「あらっ!真子ちゃん!お見舞いに来てくれたの?」
目元をクシャッとして、笑顔を俺たちに向けてくる真子のおばあちゃん。
「うん、おじいちゃん大丈夫?」
「大丈夫よ。ほら、真子ちゃんたちが来てくれましたよ」
真子の問いかけに嬉しそうに頬をゆるませる。
「おぉ!真子ちゃん!それにそこにいるのは洸君じゃないかね!?」
真子のおじいちゃんがベットから少し体を起こして、俺と真子を視界に写した。
「お久しぶりです」
軽く会釈をして、笑顔を向けた。
元気そうでよかった……
「さぁさぁ、こっちに来て座りなさい」
ベットの横に置いてあるパイプ椅子を指さしながら、もう一つの手で、手招きをする。


