「大丈夫か!?」
あたしから見てもわかるくらい、洸は焦ったようにあたしの右腕を掴む。
「大丈夫だよ。思ってたほど熱くなかったし」
「ほんとか……?」
座り込んでいるあたしに合わせて、洸が不安そうにあたしの瞳を覗き込んでくる。
「ほんと、ほんと。大げさに熱がったりしてごめんね」
「いや、それはいいんだけどさ。真子にやけどの痕でも残ってしまったら……」
「洸……」
本当に心配症なんだから……
「冷やさなくて大丈夫か?ちょっと赤くなってるぞ?」
「もう、大丈夫って言ってる……」
『でしょ?』と言おうとしたのに、その言葉が出てくることは無かった。
いや、出なかったと言うのが正しい。
だって……


