「そう、PUREのチョコ」
「あぁ、真子が食べたいとか言ってたとこか……」
よく覚えておいでで……
「あいつに先を越されたな……」
「へ?」
「俺が真子に与えるつもりだったのに。あいつめ……」
なにあたしの友人にライバル心燃やしてるのよ……
ってか与えるって……
あたしは動物かっ!
「せっかくだし冷蔵庫から取ってこよ~~」
「俺が取りにいくから真子は座っときな」
は!?
ここで行かせたら洸を使いパシにするみたいじゃん!!
「い、いいよ!!それくらい自分で……熱っ!!」
「真子っ!!」
立ち上がろうとした洸に焦り、あたしも急いで立ち上がろうとして、テーブルに置いてたカップに手が当たってしまった。


