「あらあら、よかった。帰って来てくれて」
「どうしたの?お母さん」
エプロンを脱ぎながら、焦ったように出かける準備をし始めてるお母さん。
「おじいちゃんがね、病院に運ばれたらしいのよ」
「えっ!?」
ここから少しだけ離れたところに住んでいるおじいちゃんとおばあちゃん。
2人とも元気だから、そんなおじいちゃんが病院に運ばれるなんてっ!!
「おじいちゃん何があったの?」
「それがはっきりとしたことが分からなくて。とにかく今から運ばれた病院に行ってくるから。真子は洸君と晩御飯食べてて」
「う、うん……」
「あっ、もしよかったら私が帰って来るまで洸君、真子と一緒にいてくれる?」
えっ!?


