「言っとくけど、これからも1人で夜に家を出るのはダメだからな」
「もう、さっきからそればっかり」
家を出て繰り返すように言われる言葉。
「あのね、言っとくけどあたしを襲うヤツがると思う?こんなどこにでもいる普通のヤツをさ」
自分で自分のことをけなすのは言ってて悲しくなるけど、洸を説得すると考えればこれくらい……
「いる」
「へ……?」
「いいか、真子はかわいいんだ。そこら辺の女が石ころだったら真子は宝石もみたいなものなんだ」
「……」
真顔で言われても……
「そんな真子が襲われたら俺は……黙ってそいつをぶっ殺す」
もう、この人の説得は一生無理かもしれません……。
「コンビニ着いたぞ」
「はいはい」
明るい店内のコンビニに入り、文具のコーナーに向かう。


