――ペタッ



その瞬間、あたしの手に重なるようにして感じた感触。



「ぎゃぁぁあ!!でたぁぁ!!」



「っ!!うるせぇ!!」



「幽霊―っ!!」



「はああ!?」



……へ?




「幽霊って何言ってんだよ!!俺のどこが幽霊に見えるんだよ!!」




恐怖で目を瞑っていたあたし。



そっと目を開くと、明るくなった室内で目の前にいたのは幽霊……じゃない?




「はぁ―……突然入ってきて何なんだよ……」



呆れたかのようにため息を吐いて、あたしを見る男の子。



「あ……」



「あ?」