「真子、疲れたか?」
「うぅん。大丈夫」
背伸びをして、一気の外の空気を吸う。
空気はとても澄んでいて、とても美味しく感じた。
「じゃあ旅館に行く前に、ひとつだけ付き合って欲しいところがあるんだ」
「あっ、うん。いいよ。どこ行くの?」
「うん、今回の目的の場所」
目的の場所?
旅館じゃないの……?
不思議には思ったけど、それ以上何も言わない洸に聞くこともできず、また手を繋いで、洸に連れられるままに歩いた……
そしてついたのは……
「花屋さん?」
「真子はここで待ってて」
「え?うん……」
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