激甘男子の愛し方



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パニックのままの頭が整理できないまま、怪しげに笑う洸に手を握られて、連れられるまま電車に乗った。



「洸?卒業旅行ってどこに?ってかまだ頭が整理出来てないんだけど……」



「ちょっとな。明日には帰るから安心しろ」



安心っていうか……



洸との旅行に不安があるわけじゃないけど……



「どこ行くの?」




「それは秘密」



行先を教えてくれないからな―……



それに、いつの間にか着替え類をお母さんから受け取ってたし。



ってか、これを預かってるってことは、お母さんはこの卒業旅行計画を知ってたってことだよね。




本当に昔からこの2人の仲良しさには呆れすら感じるよ。




1年前のホテル事件もそうだけど、いつも突然なんだよね―……