「やっと帰ったな」
「もう、洸は美知佳に冷たいよ」
「は?だって真子以外の女に優しくする必要性感じないし」
相変わらずですね、洸さん……
「真子、改めて卒業おめでとう」
しっかりとあたしの目を見て、笑顔で言ってくる。
「うん。洸もおめでとう」
少しこの会話が嬉しくも、恥ずかしくある。
「それにしてもお前が無事に高校卒業できるとはな~」
「なっ!失礼な!」
そりゃあ、勉強は出来なかったけどさ……
「そう言えば洸は明良君とどこか出かけたりしないの?」
「明良と?なんであんなヤツと卒業式の後に過ごさないといけないんだよ」
「ふふっ」
「……んだよ」


