見慣れているはずの真子が知らない女の人に見えて、少しドキドキした。



俺はこんな風に何度、真子に恋をするんだろう……




どんどん綺麗になる真子に、俺は何度も恋に落ちるんだろうな……



―――――――――……



「ただいま―」



「おかえりなさい。洸くんも」



「お邪魔します。寧々さん」



「どうぞどうぞ」



にこやかに笑いかける寧々さん笑顔は、真子の将来を思い浮かべてしまう。



寧々さんと真子が話している間に、俺は真子のお父さんの仏壇に足を進めた。




手を重ねて、今日の出来事を報告した。



昨日はケンカしたことも話してしまったから心配してたかもしれない。




あっ、でもひとつになれたことは報告しないでおこう……



うん、きっとそれがいいな。