「でも、洸が好きなあたしは、弱くて守ってあげないといけない、純粋な女の子じゃないといけないんだね……」
洸が望んでいるあたしは純粋で弱い女の子。
でもあたしはそんなに弱くないよ?
「あたし、洸のこと好きだよ?だから、期待して悩んでいたのに……」
「……」
気付いてよ。
あたしの強さに。
気付いてよ。
こんなに洸を求めているってことに……
「ごめん……。ホテルであんなこと言ってて、勝手だね……。ごめんね……」
気付いてなんて、なんて勝手な言い分なんだろう。
あたしが拒否するようなこと言っておきながら……
本当に自分勝手。


