「怖いんだよな―……」
「は?」
「あの純粋な真子を、俺が汚してしまいそうで」
「ふぅーん」
真子は本当に俺にとっては大切で……
ずっとずっとガラス細工のように、大事に大事に守ってきた宝物なんだ……
「ダメな自分がまたここでも出てくるなんてな」
好きな女に手を出せないなんてな。
「今回のことは仕方ないんじゃねぇ?」
「は……?」
「だってそれって普通のことだぞ。好きな女だからこそ、大事にしてきた女だからこそ、簡単には手出しできないんだろ?」
っ……
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