「何名様ですか?」



「2名です」



「ではこちらにどうぞ」



俺の答えを聞いて、すぐにテラスが見える席へと誘導してくれた。



「では、ご注文が決まりましたらお呼びください」



そう言ってウェイターの男は綺麗なお辞儀をして去って行った。




「ねぇねぇ、本当になんでも頼んでもいいの?」



早くもメニュー表を広げて、瞳をキラキラさせながら俺に問いかける真子。



「あぁ、いいよ」



「やった!」



あぁ、やっぱり真子が一番可愛いな。



今すぐあの頭をグシャグシャしたい。



髪がグシャグシャになるまで、撫でくりまわしたい。




でもそんなことしたら、やっと機嫌を直してくれた真子がまた怒るだろうし……