「はい、真子の好きそうなケーキ」 2皿にたくさん並べられている綺麗なケーキ。 「わあ!美味しそう!!」 出来るだけいつもらしく明るく答えた。 ケーキは本当に美味しそうなんだけど、やっぱりモヤモヤが晴れない…… でも、そんなことバレたら洸に悪いし…… 「どれから食べよ~」 フォークを手に取り、ケーキを選ぶ。 「じゃあまずはこのチョコケーキを……って、え!?」 取ろうとしたケーキが洸の手によってひょいと皿ごと奪われた。 「洸!?」 なにふざけて……