「真子、座って」



「え……あの……」



「いいから、座れ」



少し強めに言うと、照れたように俺のいるソファーに近づいてくる。



「ほら、ここ」


「うん」



ちょんちょんっと俺の横を軽く叩き、そこに座るように指示する。



――ギューッ


「なっ///」



「うん、やっぱりいい抱き心地」



座った真子をすぐに後ろから抱きしめる。


「もうっ!洸っ!!髪を結んでくれるんでしょ?それにいい抱き心地って太ってるって言いたいの!?」


「そういうわけじゃないって」



細くもなく、だからと言って太っているわけでもない。



それがとても心地よい抱き心地なんだ。



「もう少しギュッとさせて」



「えっ……でも学校が……」



「もう少し大丈夫だって」



怒りなふがら、でもどこか照れている真子の頬にキスを落とした……かったんだけど……。