真子が離れていくのを少しでも阻止したくて、気持ちが焦ってる。



だからって、この店先で告白するつもりだったのかよ……




我ながらバカすぎる。



少し落ち着け。



――チリン



「お客さん、今日はもう完売しちゃってますよ」



ドアが開き、店の人が出て来た。



「えっ、あっ、俺は違くて……」



あ……



確かこいつ……



「あんた、確かうちの高校で有名なヤツ?」



「え?」



「真子の幼なじみとかゆうヤツだろ?」



「っ……」




やっぱりこいつ、昨日のあいつだ!