――チリン 会員様限定なせいか、行列まではなく意外にすんなり中に入れた。 小さな鈴の音が店内に響き、あたしたちのことを知らせる。 「いらっしゃいませ」 店内に入ると、綺麗な女の人が優しそうに笑顔をあたしたちに向けた。 店の中は結構お客さんがいるというのに、うるさくもなく、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。 それだけでわかるのは、ここの高級感。 「お決まりですか?」 「えっ、あっ……」 そんな店内の雰囲気に圧倒されていたあたしを現実に戻すかのように、掛けられた声。