「洸君もこんな子に構りっきりじゃ彼女とデートも出来ないでしょ?」



お母さんの質問に洸は柔らかそうな黒髪をクシャクシャとする。




「彼女なんていませんよ。……俺は……」



な……なに?



なんでそんなジッと見つめるの……?



――ドキドキ


『俺は……』の続きって……




「俺は真子が一番大事ですから」



「っ―……///」



こ、洸……///



「本当に娘みたいなんですよね」



「……は?」



む、娘……