「なにこれ?」 「かぼちゃの煮つけよ。この前職場でかぼちゃもらったから作ったの」 「で?」 「でって……。それを真子ちゃん家に持って行ってほしいのよ」 あぁ、そういうこと。 「いつもあんた夕食とかお世話になってるでしょ?それくらい持って行きなさい」 「これうまいの?」 「失礼な!美味しいわよ!!」 「あっそ。じゃあ持って行ってくるわ」 「よろしくね」 タッパを袋に入れ、靴を履き家を出る。 真子の家は近くて、すぐについてしまった。