「で、でも、これあんたのじゃ……」



「俺は別にいいから。食うの?食わないの?」




「っ!食う!!」



「よし。じゃあそこの席に座って」



近くのテーブルを指さして、椅子に座るように促す。




ほ、ほんとにいいの?



勢いで食べると言ったのものの、少し困惑する。




「ほら、早く座れって」



「う、うん……」



おずおずと椅子に座る。



「ちょっと待っとけ」



あたし、何知らない人からケーキをいただこうとしてるんだろう……



考えてみればこの状況おかしくない?




やっぱり断って……