でも、充実すればするほど私の心の中のある不安は大きくなっていった。
<いつまで、続くんだろう?>
気付けばいつもこう考えていた。そんな時、凜汰郎が私に
「結婚して下さい」
って言った。本気か本気じゃないかは分からなかったけど、私は、
「いいけど、どうせすきな人変わるでしょ(笑)」
と率直に思った事を言った。そしたら、凜汰郎はうつむいて、
「分からん」
って言った。
夏休みに入り、たまにある少人数教室でしか会えなくなった。
「立山登山楽しみだね」
「うん」
夏休み中の 8月28日・29日に立山登山があり、登山班が凜汰郎と一緒になったのだ。しかもバス席は隣で、本当にラッキーだった。