この一年間あっという間だったな、と思いながら私は、六年生になった。今回はクラス替えもなく、先生も変わらずそのまんま。明らかに一年前とは違う足どりで、教室へと足を進めた。六年生になってからは、毎日忙しく、最初の4月はカレンダーがびっしりと埋まっていた。運動会に向けて練習するようになり、バタバタしていた。たまたま凜汰郎と一緒に帰る事になって、歩いていた、そんな時だった。
「俺、すきな人変えよっかな」
「勝手に変えれば?」
私は、わざと冷たく言い返した。それから会話は止まり、シーンとしていたけど、気になって思い切って聞いてみた。
「すきな人、誰?」
「言うわけないやん」
「え〜ウチのすきな人も、教えるから!」
どうしても、凜汰郎のすきな人が知りたくって、ヒントを出し合い当てる事にした。
「6年生で、女子」
「そんな事分かってるよ〜」
最初はどうでもいいヒントばっかりで、二人で大笑いしていた。最終的に私は、
「○○の、後ろの後ろの人」
とすきな人を伝え、凜汰郎は、
「緑団か紫団で、4役になっとる人」
とすきな人を伝え、晴れて両思いになり、付き合う事になった。
「俺、すきな人変えよっかな」
「勝手に変えれば?」
私は、わざと冷たく言い返した。それから会話は止まり、シーンとしていたけど、気になって思い切って聞いてみた。
「すきな人、誰?」
「言うわけないやん」
「え〜ウチのすきな人も、教えるから!」
どうしても、凜汰郎のすきな人が知りたくって、ヒントを出し合い当てる事にした。
「6年生で、女子」
「そんな事分かってるよ〜」
最初はどうでもいいヒントばっかりで、二人で大笑いしていた。最終的に私は、
「○○の、後ろの後ろの人」
とすきな人を伝え、凜汰郎は、
「緑団か紫団で、4役になっとる人」
とすきな人を伝え、晴れて両思いになり、付き合う事になった。
