ホント、ついてない。新学期そうそうこんなついてない事なんてあるのだろうか。
進級するのに、ウチの学年ではクラス替えがあり、たった今、児童玄関に貼り出されているクラス名簿を見て、ため息をついた。
仲の良い友達は、一人も居ないし、顔を知っているくらいの人しかいないんじゃないかと目を疑ったほどだった。
重い足を引きずり、新しく自分のクラスとなる教室へ進んだ。教室に無事ついたのは良かったのだが仲の良い友達なんて一人も居ない教室は、殺風景で、私を拒んでいるようだった。誰にもきずかれないように、静かに教室内へと足を踏み入れた。そして、静かに新しい名札を制服につけ、席についた私はイライラしていた。