「…うっ…うう…ひっく」


そんな事を考えていると、涙はとめどなく溢れた。



どうしよ…。

泣いちゃ駄目なのに。


まだ帰宅の途中で、しかも歩道…。


私は涙を拭きながら、近くにあったコンビニ駐車場へ向かった。


その途中も、涙は全く止まらなかった。



「うぅっ…ひっ…う…」



「すっげー泣いてんじゃん」



…え…?




突然前から声が聞こえた。


きっとその声は自分に向けられたものだと分かった。



酷く赤く腫れた目を声のした方へ向けると…。



「あーあ。目ぇ真っ赤」



同じ学年の西本千景くんだった。