学校につくと、私と西本君が手をつないで登校してるもんだから
「えっ!?」
「西本君、彼女できたの~!?」
もちろんすごい注目が浴びる。
「うん、この子彼女」
爽やかな笑顔でそう言って、握ってる手をあげる西本君。
は、はずかしいよ!
「え~…彼女つくらないんじゃなかったの~?」
「ありえない…まじショックなんですけど」
西本君に向ける視線とは明らかに違う女子群。
なんか…鋭いよ…。
見られてるだけなのに、刺さってきそうな勢い…。
「あ、あの西本君。私5組だから!ここでっ」
幸いなことに、私と西本君のクラスは違う。
それを良い事に、私は逃げるように西本君の手を振り払ってその場を去った。
いろんな意味で、心臓が持ちません…!!

